2017年3月4日土曜日

カラヤン先生と愛弟子小澤征爾氏―「ヘルベルト・フォン・カラヤンの指導法 | 模索の道(粟谷塾公式ウェブサイト)」公開

1日(水)から2日(木)に掛けて、「情報メディアサイト「模索の道」 - 民間文教施設“粟谷塾”公式ウェブサイト」に「ヘルベルト・フォン・カラヤンの指導法」を公開しました。
カラヤンについては、有名な指揮者だ、と云う事くらいしか知らず、顔も知らなかったのですが、今回、初めて顔写真を見ると、昨年亡くなった叔父に似ていて、びっくりしました。
特に下に載せた若い頃の写真は、叔父の若い頃にそっくりだ、と思います。
私に「『出る杭は打たれる』と言うが、出方が有るんだよ。」と言った叔父です。
叔父は、そうやって大きな組織の中で抜きん出ていったのかも知れません。
そして、今思うと、もしかしたら叔父は、私の事を心配してくれていたのかな、とも思います。
振り返れば、私は、出方を選んで打たれないように出る、と云うタイプではなく、打たれようがどうされようが出る物は出る、と云うような生き方をしてきた、と思います。

今回、カラヤンについて書いたのは、ベドルジハ・スメタナ作曲『わが祖国』の第2曲「ヴルタヴァ」の編曲「モルダウ(の流れ)」について調べ始めたのが切っ掛けでした。
そして、海外で働く機会が多かった叔父が、自分が行った都市の中で一番美しい都市として名前を挙げたのは、モルダウ川(ヴルタヴァ川)の流れるプラハでした。



ヘルベルト・フォン・カラヤンの指導法」のページに関連してもう一つ思うのは、カラヤン氏と小澤征爾氏の師弟関係に関する事です。
そのページにも載せた次の対談の動画のコメント欄でも少し話題になっていましたが、その動画の最後、小澤氏はまだまだ話したそうなのに、カラヤン氏は笑いながら「Thank you.」と言って握手の手を差し出し、一方的に話を打ち切っています。
その表情は、「しょーがねーな、コイツは。」とでも言いたそうに見えます。
カラヤン先生の伝えたい事が生徒小澤氏には伝わっていないようです。
苛立ちも窺えます。
私もこんな表情をしている時が有るかも知れないな、と思いました^^;



カラヤン氏が小澤氏に言いたかった事は、端的に言えば、「準備を大切にしなさい。楽団との練習の段階を大切にしなさい。」と云う事ではなかったか、と思います。
動画を視聴しての想像ですが、小澤氏はこの頃、自分の力量が世に認められていない、と思い、認めてもらおうとして、躍起になってコンサートに明け暮れていたのではないか、と思います。
しかし、カラヤン氏は、小澤氏の力量は十分認められているから、そんなアピールに時間と労力を費やすのではなく、準備にこそ時間と労力を費やしなさい、と言っているようです。
カラヤン氏が、自分の言葉ではなく他人の言葉を引用して小澤氏を褒めているのも、小澤氏の力量が認められている事の例を示すと共に、言外に「他人は褒めるが私は褒めない。」と云う意味を含んでいる、と思います。

それにしても、カラヤン氏はこれで小澤氏を見限った訳ではなく、むしろ、カラヤン先生は愛弟子小澤征爾氏を終生気に掛け、二人がそれぞれ世界のどこに居ても、機会が有る度に指導し続けたそうです。
小澤征爾氏もカラヤン先生の指導を全く分かっていなかった訳ではなく、次の動画では、カラヤン氏の指揮の意味を嬉々として分かり易く説明し、カラヤン氏の指揮に対する理解の深さを示しています。
私は、この説明を聞いて初めて、オーケストラに指揮者が必要な理由が分かりました。
その位分かり易かったです。



師弟関係が続いていく、と云う事は、こう云う事かも知れないな、と思いました。
英語の諺?に「The teacher needs endless patience.」と云うのが有るそうですが、“師弟”の“師”の側から言えばそう云う事です^^

参考ページ

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