2018年5月26日土曜日

百人一首名勝負!

粟谷塾では最近、中学生の二人の生徒が授業の度に百人一首を対戦しています。



年上の生徒は、既に100首覚え、今は様々な歌集から自ら選ぶ“二百人一首”作りに挑戦しています。
年下の生徒は、負けじと追い掛け、暗唱出来る和歌、歌意の分かる和歌を増やしてきました。

これまでは年上の生徒の全勝で、年下の生徒はひたすら負け続けていました。
年下の生徒は悔しさをぐっと堪えて、諦めず何度も何度も挑戦し続けました。

年下の生徒は最近、「覚えようとしなくてもいつの間にかたくさん覚えている。」と言いました。
それこそが覚える秘訣です。
覚えようとして無理矢理頭に詰め込むよりも、楽しんでいるうちに知らず知らず身に着いた、と云う形で覚える方が、遥かにたくさん、忘れにくく応用も利くような良質の記憶が出来ます。
年上の生徒もそうやって小倉百人一首全100首を覚えたのでした。

先週の金曜日、遂にその日がやってきました。
年下の生徒が初めて、初めて勝利しました!
55枚対45枚。完勝です!
年下の生徒は、待ちに待ったこの瞬間を、この喜びをしっかり噛み締め、じっくり味わっていました。
粘り強く勝ち取ったこの経験を忘れず、[自信]にしていってほしい、と思います。



一方、年上の生徒は、いつから続いているのかすら分からない連勝が、遂に途切れてしまった事で、悔しがり癇癪を起こしても、今度ばかりは仕方が無い、と思われました。
しかし、ぐっと耐えていました。
そして、
驕れる人も久しからず ただ春の世の夢の如し
猛き者も遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ
世の中は 月に叢雲 花に風
と静かに唱え始めました。
どんなに強くてもいつかは負けるのであり、思い通りに行かないのが現実世界だ、と云う事です。
そうして、自分が負けた事実を甘んじて受け入れました。
立派な負けっぷりです。
「カッコイイですね!」ww



こうして、二人共成長し、人として、[勉強]を行う者として、次のステージに進んだようです^^
実に天晴れな対戦でした^^

明日、5月27日は、“百人一首の日”なのだそうです。
783年前の明日、つまり、1235年5月27日に小倉百人一首が完成されたそうです。

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